[食]ブドウ狩り

newmoonakiko2010-03-12

今の季節はイチゴ狩りだが、夏から秋にかけてはブドウ狩りだ。子どもたちを連れて山梨県勝沼町の自然農法やまたか農園にブドウ狩りに行ったことは数年前に書いた。農園主の高野のおじさんが、子どものたちに熱く語ったことは、農園の中に自然の生態系を作ってあげるとちゃんとブドウも元気に育つんだよという話しだった。高野さん自身、すざましい農薬中毒にかかり、農薬を使わない道に方向転換した。防除暦という農薬の手引きをみせてくれたのも、高野さんだった。「もういらないから、持ってていいよ」と言われて、記念に持ち帰った。どこにいったかな。しかし、アセタミプリドの登場である。普通のブドウ園でブドウ狩りなどできないなぁ。なぜなら、ぶどう500gに2.5mgで5ppmとなり、体重25kgの子どもがこれを食べると0.1mg/kgを摂ることになり、1日の許容摂取量0.067mg/kgを軽く超えてしまう。大丈夫じゃない。いっきに500gは食べられないとは思うけれども。

薬がないと人間は生きていけないと思うように農薬や化学肥料を使わなくては農業はできないと思い込まされていないか。

廃園ばかりの山梨県勝沼町で、後継者もいる高野さんもそうだが、写真の長野県の唐沢茂幸さんも自然農法ブドウ園の跡取りだ。頭を切り替えて努力した人は、みな楽しそうに農業をしている・・ように見える。それは、食べる人に支持されているからなのだろう。

小田原市議会で「有機農業は金になるのか」と有機農業を推進する市長に詰問した議員は、有機農業に転じようとしてうまくいかなかった農家だという。「有機農業に転じる技術を集める試験所を作る気はないか」ぐらい質問して欲しかった。