[食]女と生ごみ

8月も明日で終わる。最後の1週間は忙しかった。月曜日の早稲田での「生ごみリサイクル交流会2010」の取材から土曜日の有機農業実践塾まで昼間はお勉強、夜は諸会議。ようやく1本原稿を書いて、やれやれというところだ。

昨日は、「市民と市長のまちかどトーク」が、ロビンソンであった。今回のテーマは、生ごみの資源化についてということで、暑さに脅えながら行ってきた。検討委員の笹村さん、すでに2年前からダンボーコンポストを実践している笠原さん、まだ始めたばかりという和田さん、基材を作ってくれている障害者地域作業所「ありんこホーム」の杉山さんなどが、生ごみを堆肥にして野菜を作る楽しさを語ってくれた。その場で「やりたい」という人たちがたくさんいたのだから、大成功だったと思う。

全国の事例からみても、市長が生ごみを堆肥化するというのも珍しいし、それに答えて1000人近くの人がダンボーコンポスト生ごみを堆肥化したい(消滅型ともいわれているが)と応じるのも、あまり例がないのではないかな。ここは笹村さんの持論、小田原市民は生ごみを堆肥にして「自分の食べる野菜は自給する」という運動に発展させたらおもしろいだろう。ダンボーコンポストの基材は、濃縮堆肥になっているというから。

といっても、生ごみ検討員会が実働部隊になるのは限界がある。献身的といえるほどの働きで頭が下がる。検討員会は少し覚めた目で全体を考えてもらって、ダンボーコンポスト中心にした生ごみリサイクルを運営するNPOでも組織したらどうか。報徳小学校での取り組みの話も聞きたかった。会場から、いろいろな方法で生ごみを堆肥化している市民がいるのがわかってそれもよかった。生ごみリサイクルは、専門家の仕事ではなく、地域の総ぐるみの仕事だ。男性に発言者が多かったが、これはなぜだろう?女は虫が嫌いだから、「虫もでます」といわれると引くんだろうね。女性が誰でも参加できる生ごみリサイクルじゃないとね。