[食]種を採る人

国際有機農業映画祭が終わった。終わってみると500人を超える参加者だった。朝から晩まで、最前列で9本の映画を見て、解説を聞いていた。多様な情報が溢れていて、問題意識のある人にとってはお得な一日だったと思うが、本当は市民みんなが知らないといけない情報なのではないかなと思う。遺伝子組み換え種子、種子の特許問題等々。

農業問題が農家の問題と思っている限り、何も解決しない。食べる側が考える問題だから、そうした問題をわかりやすい映像で伝えていくのはますます大切なことかも。遠方の人は来れないから、地域で開催してくださいね。でもね、COP10で出合った女子大生が、名古屋から深夜バスで来てくれたのは、うれしかった。彼女、名古屋大学の院生だとか。

写真は、自家採種で25年間、地場野菜を作り続ける岩崎政利さんのきれいな大根。自分で種が採れることに興味をもった人がたくさんいたことに驚く。種=いのちはスーパーで買うものと思っていたもんね。食べ物も。
あまりにシンプルな話には、人間、理解不能になるのかもしれない。