[暮らし]地下街再生

小田原駅前には、結構巨大な地下街あり、今はがらんどうだ。鉄道関連法人を株主とした小田原地下街株式会社が、1976年に小田原地下街(アミーODACHIKA)を開業して以後、25年間営業。しかし、2002年に17億円近くの負債を抱えて倒産、その翌年、市、商工会議所、地元銀行が設立した「株式会社アミーおだちか」が開業したが、これも5年たらずで営業不振のため閉鎖。いわば市の負債地。ここをどうするか、閉鎖後に市長になった加藤市政の課題でもあるわけだが、最近になって、JR東日本などに運営のアドバイスを受けて市が経営に乗り出すと発表した。用地をもつJR東日本に経営母体になるよう交渉していたようだが、うまくいかなかったようだ。市民意見を最大限に受け入れ半公共半商業施設になるようだが、市民は3度目の正直になるように祈るような気持ちだ。市民とりわけ商業界の力、銀行の資金力が決めてになるのだろうが、外から人を呼び込める施設でなくては立ち行かないのは目に見えている。

私の夢想なのだが、たとえば、「東海道五十三次博物館 川崎から箱根まで」(現代ウオーキング中継地小田原)とか、「新幹線博物館」(新幹線発祥の地:JR東日本さま、廃車新幹線の1車両欲しいが、どうやって地下に入れるかそれが問題だけど)まったく発想をかえて、「温泉博物館」「仮面ライダー博物館」でもいいな。「仮面ライダー博物館」っていったら、若いママに痛く受けた。明治製菓の「お菓子博物館」もいいな。このアイディアは、数年前駅前で「地下街になにができたらいい?」というアンケートに女子高校生が答えてくれたもの。お菓子は、女子の永遠の恋人だものね。入場券500円でどう?

地下街で、雇用を生み出し、利益を上げる。どうしてもこの部分がないとうまくいかないのではないか。その意味では、地域おこしのカリスマ関幸子さんが地下街に提案した「植物工場」には、大変に刺激を受けた。「植物工場」には反対だが。こういう大胆な発想は、地元民にはなかなか出しにくい。

ところで藤沢市NPOに図書館運営を委託することになったという。小田原市の場合、箱物を作りながら、NPOを組織する。これを同時進行しなくてはいけないのがつらい。が、やる気のある職員、やる気のある市民にとっては、またとないチャンスだ。NPOで暮らしていければの話だが。職員もNPOの立ち上げに加わるといいな。