[暮らし]たばこと競輪

3月議会が始まっているが、議会の傍聴など労働者にはできない。某議員のメルマガによると今日の建設経済常任委員会で、競輪事業の最新状況が報告され、平成22年度は車券売り上げが予想よりも34億円(約20%)減り、決算見込み額で128億円になりそうだという。ピーク時の平成3年は、340億円の売り上げがあり、一般会計に48億円も繰り出していたが、年々減りつづけ、今年度は、ついに1億円しか繰り出せないという見込み。なるべくしてなった。駅の大型テレビで楽しそうな競輪場が映し出されているので、収益挽回策でも考えているのかと心配していた。

小田原市では、平成19年度に競輪事業の検討委員会を行っており、その答申では、『赤字もしくは、赤字が予想される時には、廃止を検討しなければならない』とされている。そろそろ真面目に廃止にむけた検討を始めてもらいたい。というのも、行政というのは実に面白いもので、議会で「たばこ税の減収に向けてどう対策をとるか」という議員の質問に担当課長は、まじめに「収益を減らさないようにしたい」と応えていた。たばこ税の減収は、市民の健康にとっては喜ばしきこと。税収が減ることが、市民の健康に貢献する。競輪の収益がなくなり競輪場がなくなることは、市民の安全には喜ばしいことだ。

真に人を喜ばせ、大きくいえば人類を幸福にさせることで収益をあげ、そのお金が社会資本の原資となる。21世紀もすでに10年過ぎてしまった。先を急ごう。

なんだかとても風格のある満月がでているね。