[暮らし]子どもたちを大切にしているの?

昨日の続き。福島県の学校における許容線量の設定についてです。どうも、年間20ミリシーベルト福島県の要望だったらしい。

 ・TBSラジオ, 2011-5-2
  ディ・キャッチ
   http://podcast.tbsradio.jp/dc/files/rank20110502.mp3

  このラジオで、武田一顯記者が、こう証言している。

  武田:先週は、国会の予算委員会の予算審議の最中にですね、東大の小佐古参与が辞任するということがありまし   た。これは、20ミリシーベルトでは高すぎるという話ですが、いろんな話が出てますが、これについて政府関係者の  一人はですね、20ミリシーベルト、基準を高くしてくれという風に要望したのは、実は地元なんだと。

  つまり、基準を低くしてですね、仮に5ミリとか10ミリにすれば、まぁ、小佐古さんは納得するかしれませんが、そう  すると、福島市内の学校では、もうそれ以上出ている学校がありますから、放射能汚染されているということになる  わけです。そうすると、全体に風評被害が広がる可能性があるわけです。

  ところが基準を高く持っていけば、これは、20ミリシーベルトまで政府が大丈夫だと言っているから、私たち地元は  大丈夫です、とこう言えるわけです。

  したがって、今回の場合は、地元の声をある程度優先して、20ミリと高く設定したらば、小佐古さんが抗議する、あ  るいは、国会では「子供たち、大丈夫なのか」と言って批判されるわけです。

  したがって、地元の声を聞けば中央、国会等で批判されますし、政府の、学者の意見を優先すれば、地元で怒られる  という、まぁ、政府、菅総理自身は、ずっと板挟みの状態が続いています。

 ----------------------------------------------------------------

 ・文科省, 2011-4-19
  「福島県内の学校等の校舎・校庭等の
    利用判断における暫定的考え方について」
   http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1305174.htm


  私は大人ですが、大人が信じられない。小学生高学年になればネットで海外へのアクセスもできる。知りたい情報を  得ることは可能だ。子どもと大人の知識はボーダレスなのだ。子どもはなにも知らないのではなく、何も言うべきで  はないと思っているのだ。この子どもたちがどう成長していくか、もっと真剣に教育関係者は考えるべきではないだ  ろうか?