[暮らし]被災地でのEM支援活動

東北ではNPO団体(主に東北EM普及協会とUネット)がEM活性液、EMボカシの散布を行っている。悪臭と衛生対策として、仮設トイレ、避難所、ヘドロが入った被災家屋の縁の下、学校内のヘドロ堆積場、水産物倉庫から流れ出た水産物の腐敗物などに使われている。岩手県の大船渡市、陸前高田市宮城県気仙沼市南三陸町塩釜市七ヶ浜町石巻市などで、実際にボランティアに行った人たちから、「EMもマンパワーも、とてもとても足りない」ということだった。被害の大きさが想像できる。1軒、1軒、1日に数軒しか撒けないので、すべてのリクエストには応えられないという。

作業をするには、ともかくトラックと500L程度のタンクと動力噴霧器と散布する人間が必要だ。EM散布活動を自治体、あるいは自衛隊にもゆくゆくは協力してもらいたいが、それどころではないのかもしれない。ボランティアの力でどこまでやれるか、わからない。

東北EM普及協会の野坂代表も「これからEMボカシ、EM活性液は汚染した農地への対策のために大量に必要になると思うが、とにかく人手が足りない」と言っている。そもそもEMは土壌改良資材なのだが、本来の出番はまだまだ先になるようだ。小田原市も残念なことに放射能は容赦なく降り注がれてしまった。農地にもだが、学校の校庭にもEMを撒くことを考えなくちゃ。少し、複雑だ。