[暮らし]地獄

DND(デジタルニューディール)というネット情報局のメルマガ。編集長の出口さんという方が、釜石市で聞いた話を克明に書いている。メルマガとは思えない長さだが、書かずにはいられなかったのだろう。

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「ねぇ、悲しいもんで、ヘロヘロと腰曲げでさあ、瓦礫の中で家族を探し歩く姿があった。戦争ってこんな状態かもしれない。遺体をそばでみながら…酷いもんだ。恐怖で涙もでねぇさ。家も失い、身内がどこにいったかわからない。ともかく一生懸命探すのさ〜」

こんな状況で、どこを探すのさ?

「いやあ、あてがあるわけじゃない。海に流されているかもしれない。瓦礫に埋まっているかもしれない。避難所へいっているかもしれない。みつかんない、と。助かっているかもしれないし、そうじゃないかもしれない。わからねぇと、電話もない、と」、

じっとしていられないということですか?

「そう、そうよ。あてなんか、ないさ。何がなんでも探さねばなんねぇと思うべさや、居ても立ってもいられね。そんな心境なのさ。そこを夢遊病者のようにただ身内を探し回ってんのさ。子供もいたさあ」。

子供って、子供が親を探すのかい?

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心のよりどころを失った人たちとどうつながっていくか?遠く離れているけれども、とにかく、一緒に涙を流したい。


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http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm110519.html