[暮らし]歌

行政法国立病院機構箱根病院は、つい最近まで国立療養所箱根病院といっていた。戦前は、日中戦争により負傷した戦傷脊損患者を収容する傷脊損療養所として全国唯一の施設だったという。戦後、戦傷脊髄患者はいないことで役目を終えたわけだ。データと療養技術は積みあげられて、難病といわれる患者さんのために生かされているのだろうと思う。ここは、あまり知られていないが原子爆弾被爆者医療指定機関でもある。旧箱根療養所時代の歴史資料については、日本傷痍軍人会が運営する「しょうけい館」(戦傷病者史料館)」に展示されているが、その施設は東京にある。

今日は、この病院でコーラスを披露してきた。ベットから起き上がれない方も多く各病室をまわり、歌った。耳元でうるさくなかったろうか?曲が終わるたびに拍手をしてくれたり、手が動かないので、口で「パチパチ」と言ってくださった方もいた。なかには涙を流される方も。きっと心のうちで合唱してくださったのだと思う。

舞台にたって上手なコーラスをするというのも励みになるが、病床のみなさんの一時の癒しになればこれぞ晴れ舞台ではないだろうか?
もっと人の心に響くように歌いたものだ。ちなみに「小さな世界」、「ねむの木の子守唄」、「こだまでしょうか」、「Believe」の4曲。