[暮らし]女性科学者

柳澤桂子さんと中村桂子さん。このふたりは、日本が誇る女性科学者だと思う。おふたりとも、同じ名前だ。柳澤さんは、チェルノブイリ事故の後、「いのちと放射能」を上梓。福島原発事故の後には、「いのちと環境」という本を緊急出版された。

中村さんは、がんの遺伝子についての研究者であるが、直接的には放射能汚染について発言されていないようだ。しかし、震災以前、民主党事業仕分け人となり、社会的使命よりも金を優先する科学者集団を手厳しく批判されていた。データを集めるだけに情熱を燃やし、病気にかからないようにする手立てをもたない医学界にも批判的であろうことは想像できる。子どもたちが、医学的に甲状線がんと診断されるまで医者はなにもしないだろう。放射能との因果関係も証明されずウヤムヤにされる。広島、長崎、チエルノブイリ・・なにも学んでいない。

さて、私の言いたいことは、ただひとつ。おおむね男性は、生命の本質を知りたくないのではないか、ということである。放射能が遺伝子を傷つけ、それが増幅していくということ。そのまえに「いのち」の構造すらだ。どんなに優秀な政治家でも企業家でも役人でも、ここがわかっていないと世界全体がゆがんでゆく。つらいけど、伝えなくては。