三三落語

小寒に花見長屋がありありと

会場の市民会館は寒かったが、会場満員の観客は熱かった。やはり、小田原出身。三三は自慢の噺家なのだ。演目は、柳家ろべえ 『もぐら泥』、柳家三三 『加賀の千代』、柳家花緑 『長短』で、仲入り。長唄三味線スクイーズ☆ハジキーズ、最後が柳家三三 『長屋の花見』。

スクイーズ☆ハジキーズは松永鉄駒さんと鉄六さんの二人によるコンビで、芸名は三味線の「すくい」と「はじき」が由来だとか。鉄駒さんは地元小田原出身、友人の娘さんだ。彼女のなんともいえない癒し系キャラがよい。これから応援してあげよう!鉄駒さんが、小さいころ何度もこの舞台にあがったと言っていたが、隙間風あり寒いのもやむをえないかも。小田原生まれだから、「寒いね」と言えるわけだし、「守屋のアンパン」や「鈴廣の蒲鉾」も噺に挟んで地元サービス。仲入りに会場にいた市長が携帯で「市民会館の暖房を上げて!」と叫んでいた、というのも笑いをとった。さもありなん。市長は、三三の先輩だしね。
 
こんな寒さの中で、長屋の花見という演目も悪くない。春よ来い!