大船市場

鎌倉市大船には大きな市場通りがある。いくつもの八百屋や魚屋や肉屋からパチンコ屋、銀行まで、往復すれば20分の道沿いに暮らしに必要なものはほとんど揃っている。高級スーパーは駅中なので、ここはまさしく庶民の台所だ。ともかく、食べなくてはいけない!みんな食べて生きてるんだ!と思わせるに充分な光景を毎日観察していると、京大原子炉実験所助教小出裕章さんに「少なくても50歳以上の日本人は、すでに放射能物質を含む食物を食べています」と言いたくなる。食べろ、食べるな、の前に食べなくては生きていけない。安全安心などお腹がすいていれば議論の外だ。放射能について無知でなくても、息を吸わずに生きていけるか。3・11前には戻れない。誰もが、大きなリスクを背負ったことになる。この現実をしっかり認識し、これからどう生きていくか。若者は放浪の旅に出てもいい。おばさんは、無駄なことはやめてやるべきことだけをやるさ。