100年の森

チュアムさんは、「村と町を結ぶ市場」の委員会の委員長だが、市場ができたためにもうひとつの取り組みが成功した。それは、宗教よりもお金が大事と荒地にしてしまった神霊の森(日本でいう鎮守の森のようなもの、地域の共有地)をよみがえらせたことだ。そのやり方がとてもユニーク。畑にしてその中に10種類の木を植える。畑にすれば堆肥も入れるので、木はよく育つ。収穫した野菜は、市場で売れる。木を植えながら、お金を産み出す。実のなる木や薬草になる木を植えるとどこからともなく鳥が、葉が落ちると微生物が集まってくる。生態系の復活。循環する森が再生する。写真が13年目の森だ。畑は別な荒地に移動する。森が少しずつ広がっていく。ちなみにタイでは、王様は水、女王様は森にたとえられているそうだ。