原発ゼロ

北海道電力泊原発3号機の定期検査入りで今日から、国内で稼働する原発がゼロになった。ところが、原発ゼロのまま夏を迎える可能性が高まってきたのが関西電力福井県にある大飯原発3、4号機の再稼働がなければ7月の電力不足はおよそ20%だそうで、昨夏よりも高い節電を企業に要請することになり、大企業は悲鳴と反発をあげているんだそうだ。「安全性が確認できた原発は再稼働してほしい」が、大企業の本音だろう。でも、大企業といったところで、地方の小中企業に支えられているわけだから、小さな工場の電力を自家発電に切り替えることで電力会社から自由になるという発想もありえる。危ない電力より持続可能な電力の方が、経営という点からいっても有為ではないか。そういう意味で、小田原の老舗かまぼこ会社の副社長の鈴木悌介氏らが立ち上げた「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」には期待したい。「原発がないと電気代が上がり、国内産業は空洞化する」という論理がまかり通っているが、どっこい全国の経営者のすべての意見ではないのだろう。日本の経済は、なんのかんのいっても地方の製造業によって支えらているのだ。昨年、地震原発事故のため、部品が調達できす、品不足になったケースをいくつも経験した。発売元が関西なのに東北で特殊なネジを製造しているため、発芽玄米用の炊飯器が販売できなくなったり、車のフィルターが放射能汚染されているため、解体できすに立ち往生とか。トヨタ、ナショナルといったところで、町工場なくして存続できない。そもそも、魚や野菜が放射能汚染されていたら食品製造業は成り立たない。町工場の原発ノー。ぜひぜひ、具体的な実証事例を作って欲しい。私は、今年も冷房なしでこの夏を乗り切るぞ。