原発住民投票条例否決

静岡県中部電力浜岡原子力発電所の運転再開の是非を問う住民投票の実施を定めた条例案の採決が午後0時すぎから静岡県議会の本会議で行われ、▽市民団体が提出した原案と、▽一部の議員が提出した修正案は共に否決されました。これにより、住民投票は行われないことになりました。NHKニュースより

菅元首相の鶴の一声で運転停止が決まった中部電力浜岡原発静岡県御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案が否決された。東京電力福島第1原発事故後、原発再稼働の是非を問う住民投票条例案が否決されたのは、大阪市議会と東京都議会に続き3例目になる。

この原案は投票実施時期を条例施行後半年以内、投票資格を18歳以上などと定め、市民団体「原発県民投票静岡」(鈴木望代表)が約16万人の賛同署名を集めて直接請求していた。川勝平太静岡県知事は直接請求を受けた首長として初めて賛成の意見をつけて県議会に提案したが、過半数を占める自民改革会議が、市町に投票事務を義務づけるなど法的不備がある、投票実施に10億円以上の経費がかかるなどの理由で反対にまわったという。小田原にあったも、高い関心をもって結果を見守っていたと思う。南海トラフの巨大地震浜岡原発を最大19mの津波が襲うと公表さればかりで、何よりも生命に関わる問題であることははっきりしており、ここで県民投票をできる道をつくることが県議会の仕事であるのは明白だ。県知事になにか権限はないのか?
 
住民投票を要求するのは、やむにやまれぬ事項だからである。そして、今は平時ではないのだ。今までの法律では民意は反映できないとなれば法的整備はすみやかにされるべきだ。ほんとうにイライラする。

海岸から数十メートル先にある浜岡原発。堤防をつくるそうだが、素人目にも安全など確保できるわけがない。