[食]協働ビール

newmoonakiko2006-02-09

電車の広告を見るのは楽しい。今日発見したのは、「野菜を選ぶとき、誰がどんなふうにつくったか、気にする人が増えています。ビールはどうですか?」そうですね、遺伝子組み換え問題が浮上してから、少しは麦芽とポップの原産地を気にする人は増えたようですが、でも少数。発泡酒の登場で価格競争の方が話題になりましたからね。
でも、私の目を引いたのは、「麦芽とホップが協働栽培100パーセントになって」という一文。わかる?「協働」という言葉は最近とみに使われ、だいたい官民協働とか、別の機関がそれぞれの持ち味を生かして、1つの事業を行うこと、と理解しているのですが。「麦芽とホップの協働」ねぇ。たしかにビールは麦芽とホップが共に協力しなくてはね。
で、思い出したんです。先日行った栃木県高根沢町。ここにある大手のビール会社は町の堆肥が入った畑の麦でビールを作っていることを。現場では「ふ〜ん」と聞いていたけれど、あの麦畑とこのビールがつながった。原料を遠くから輸入するより、工場の前の畑と契約したほうが効率がよいものね。それが、つまり麦芽・ホップ協働栽培という意味なら、すごくわかる。ビールに限らず、食品加工業は安い原料を求めて海外へと手を広げていったけれど、もう限界なのかな?
工場の前の畑で栽培された原料なら安心だし、なにより直接工場の人と農家の人が話せるものね。
加工業と農業の協働ビールとでもいうのかな?尚、このビールは私の好きなサッポロ黒ラベル
写真は、サッポロビールの契約栽培麦畑。