[食]菜っ葉の底力

newmoonakiko2006-02-11

友人から久しぶりの電話があった。畑にいるという。
「ねえ、ねえ、小松菜食べない?」「食べるけど、どうしたの」
それから半時間して、彼女が手にいっぱいの野菜をかかえてやってきた。
小松菜、ねぎ、ブロッコリーチンゲンサイなどなど。どれも、美味しそう。
彼女がいうには、85歳のお母さんが倒れ、その看病のために東京の実家に行っていたが、病状も安定したこともあり、一ヶ月ぶりに我が家に帰ってきたところだと言う。その先がおもしろい。「帰るなり主人が、ハクサイとネギを買って来いっていうんだよ。そんなもの畑にいっぱいあるのにさ」マンション住まいの彼女は、近くの菜園を借りて、丹精こめて野菜を作っている。ご主人は、パソコンに夢中で野菜には興味がないらしい。東京に行っている間の彼女の最大の心配は、ご主人ではなく、畑の菜っ葉だったそうだ。
「ほうりぱなしなのにちゃんと育っていた」と感激しながら届けてくれた菜っ葉たち。この寒さにめげず、自分の力で身体を作る。早速、すべてさっと茹でて、じゃこをたっぷりかけ、ポン酢て食べた。あっぱれ、畑の菜っ葉たち。