金子みすずを歌う

newmoonakiko2006-05-14

昨日の久しぶりのコーラス。いつのまにやら、中高年の女性の方々がたくさん入会していた。子供たちが少ないのが寂しいが、ぼちぼち宣伝していくしかない。ポスターを見ていただいた女性にもお会いできた。彼女は、ピアノの先生だそうだが、歌うのも好きだそうで、その場で入会していただいた。仲間が増えていくのは、うれしい。
指揮者の山田浩子さんは、幻の天才童謡詩人と言われた金子みすず愛する人たちの集まり、湘南みすず会の会長で、6月には愛知県岡崎市金子みすず童謡コンサートを行う。
私が、金子みすずの詩を初めて聞いたのは、広島県大三島で行われて瀬戸内海環境会議だった。その会議に参加した女性漁業組合長が、山口県長門市出身の金子みすずの「大漁」という詩を朗読した。大漁で人間が喜んでいる時、海の底では魚のお葬式、という、その金子みすずの感性に新鮮な驚きを覚えた。そして、この詩を大切にしている海の女の人たちがいるということにも。

昨日、練習した金子みすずの歌

「みんなを すきに」

わたしは すきに なりたいな、
なんでも かんでも みいんな。

ねぎも トマトも おさかなも、
のこらず すきに なりたいな。

うちの おかずは、みいんな、
かあさまが おつくりになったもの。

わたしは すきに なりたいな、
だれでも かれでも みいんな。

おいしゃさんでも からすでも、
のこらず すきに なりたいな。

せかいの ものは みいんな、
かみさまが おつくりになったもの。

金子みすずがこの歌を作ったのは、夫婦関係が破綻し、離婚するかどうかの迷いの中にあった時という。その背景を思うと、「みんなを すきに なりたい。だけど・・」という、相克する想いが浮かび上がってくる。
この歌、最初、今はやりの「食育」の歌だと思ったけど、実はなかなか奥が深い。