あの世とこの世

newmoonakiko2006-05-15

先週の大阪出張、片道新幹線3時間で読んだ文庫本2冊。瀬戸内寂聴VS玄侑宗久「あの世この世」、佐藤愛子VS江原啓之「あの世の話」。対談ものは、1回読んで2度おいしいものだが、2冊一挙に読むと、5〜6倍おいしい。前者は、もちろん仏教の教えをやさしく解説しながら、あの世この世のお茶のみ話。居心地はよいです。
後者の対談は、1998年というから、今から8年前か。今をときめく人気霊能者・江原啓之がかしこまって、おずおずとあの世の話の一端を語っている。佐藤愛子が書いた「私の遺言」に江原青年が出てきて、ほーっと思ったことがある。今起こっている犯罪もなんらかの霊魂の仕業かもしれない、そういうこともあるのだという視点を持って欲しいと言っている。50歳で北海道に山荘を建てて以来、超常現象を体験し、死後の世界をいやおうなく信じるようになった作家の遺言なのである。週刊誌に叩かれた江原啓之ではあるが、霊能者としてのレベルはこの対談の時よりの数段上がっているのではないか。ぜひ、続「あの世の話」を読みたい。

☆わけもなく人傷つけて梅雨となる☆  

これも霊のしわざか?なら、人を傷つける理由がちゃんとあるのですよね。