生ごみはごみではない!

newmoonakiko2006-06-07

今日は、有機農産物普及・堆肥化推進協会(NPOたい肥化協会)の事務局長・会田節子さんとそのお仲間を横浜市青葉区にお住まいの山本美千子さんのお宅にお連れした。山本さんは、ここ10数年、生ごみを密封バケツに入れて発酵させ、パワーのあるたい肥にして土づくりをし、プランターでの花栽培を行っている。私の生ごみリサイクルの師匠でもある。その師匠いわく、「密封バケツ(キッチンコンポスターというのかな?)はごみ箱じゃないのよ。台所で土づくりが始まるんだから、ちゃんと生き物として扱わなくてはだめ」。会田さんによれば、農村地帯は別として、都会の主婦たちは、1度はトライしても、「くさい、虫がわく、めんどう」という理由で、なかなか継続できないのだそうだ。その気持ちもわからないでもないが。さらに生ごみをリサイクルしようと考える人でも、食べ残しを少なくする、食べ物を腐らせないという基本的なことには興味がないそうだ。山本さんは、この飽食の時代といえどもそれは先進国だけの話、飢えに苦しんでいる人たちのことを考えたら食べ残しは罪悪と思え。そして、腐ったものが発酵するわけがない。と、かなり厳しい。当然だけど。
でも、その理由は一目瞭然。山本宅を飾る花々は、命いっぱいのびのびと育ち、道行く人たちの目を楽しませている。西の高橋さん、東の山本さんか。いるんですね、花づくりも土が大事なんだと気づいた人が。
最後に山本さんが私に見せてくれた写真は、小さなポットに植えたいちご。植え替えをして4年目。(だいたい、いちごは1年で終わりだが)今年は、なんと1株から163個のいちごが実った。
「うれしくてね。しばらく、いちごと話してたの」。根をしっかり張って、わずかな土から必要な栄養を吸収しているいちご。健康な土だからこその話だ。「まさに生ごみはよみがえるよ」。(どこかで聞いたな、これ)