小田原駅前開発問題市民のワークショップ

newmoonakiko2006-06-11

仕事もようやく先がみえてきたので、午後から駅前開発問題の市民集会に出席してきた。司会をしてという話だったが、今回はパス。もともとは国鉄の用地を市が買い取り、というか買い取らされて、なんと22年。何をするともなく、せっせと金利コンサルタント料を支払い続けていたらしい。他の自治体は、さっさと民間に転売しているのに。2年前、127mタワービル構想が急浮上して、市民がそんなものいらないと署名運動をしたら、なんと31mの箱物に変わった。けれども、ビジネスホテルとコンベンションホール、商業施設という構想は変わらず、問題のコンベンションホールは50年間、年間2億4千万円で市が借り受けるという。議会では建設委員会、市民には6回の説明会が行わたが、予算は議会をすでに通っている。さて、これをどうやって白紙撤回させるかが、今回の市民集会の目的だった。共産党議員以外で予算審議で反対票を投じた、前代未聞の勇気ある議員、安野裕子さんも参加。彼女は友人だが、有形無形のプレッシャーは厳しかったと聞く。小田原は、本当に変なところ。この問題の所轄部署は都市部。この部のふたりの部長は国土交通省と神奈川県から出向した人物とのこと。もちろん、小田原の住民ではない。なんで?「市の職員で、問題を処理できる能力のある人間がいない」と市長が言ったとか言わないとか。市の職員よ、怒ってもいいんじゃないかい?ボスはあなたたちを信用していないってこと。14日、この問題を審議する都市建設常任委員会に市民が傍聴におしかけるはずだ。1度、古い構想を潰さなくては新しい街は作れない。どこか一部を修正して解決できるという問題ではなくなっている。
この件は、読売新聞が追っているが、一地方都市、小田原だけの問題ではなく、国と地方のあり方にメスを入れるには格好の素材ではないか。
関係ないけど、この集会に小説家・大岡昇平の息子さん(と、言っても年配の方だが)がリーダーとして参加されていた。「なんの因果で」と思われているようにも見えた。
翌日の読売新聞湘南版の掲載記事。読売の記者は、つい最近まで隣り組だった。ありがとう。どこまでも追いかけてね。