女の心配

今日出会った美女は、山形・Ｓ市から夜行バスで上京したという。3人の子供の母親である彼女の話は興味深かった。大型スーパーが撤退すると大型パチンコ店がやってくる。職を失った主婦が夕飯のおかず代を稼ぎにパチンコにやってくる。日々の食費を保障してくれるほど、パチンコやさんは甘くない。と、気がついた時には、すでに遅しだ。そして、その先、彼女たちがどうなっていくか押して知るべし。日本中ギャンブルとサラ金にうめつくされたらどうなる？しかし、誰もそんなことを話さない。分かっていても話さない。「なんか皆知らん振りなんよ」これ、都会の話ではなく、共同体意識がまだ残っていそうな地方都市の話なのだ。
日本中、汚れたお金がぐるぐる回っている。空しい経済の上にたついびつな国家。

写真は、水の月、鎌倉極楽寺に咲く真っ白な紫陽花。炎天下の紫陽花は無残だ。まるで、瑞瑞しさを失った自分のようだと。女の心配はホンと尽きない。