女は出産、男は武道!?

newmoonakiko2006-06-23

三砂ちづるさんの「オニババ化する女たち」(光文社新書)は、女性たちの間で評判になった本だ。若い編集者がこのタイトルをつけたらしいが、なかなか刺激的かつ挑戦的だ。女という性を大事に生きていこう、つまり月経、性、出産という本質的な女の身体性を取り戻そうよということなのである。男女平等といえども、身体的には異質であり、女性は子どもを産むということが、生物として与えられた役割。そのエネルギーを使わずにいると、行き場がなくなり・・あちこちに弊害がでてくると。で、平たくいえばオニババになっちゃうよ。というわけである。もちろん、フェミニストには受け入れられるはずがない。これが、この国の不幸だと思うのだけれど。少しは、さまざまな女の考えを広場に出して議論したらいいのに。女のエネルギーを使わないのではなく、使えなくなっているという方が正しいと私は思っている。実際、なんの問題もなく子どもが産まれる確率はとても低くなっているという現実がある。この辺りを抜きにして語られても困るなぁという感じもあるが。要するにあっけらかんという感じかな。長く海外にいて、日本の現状認識が甘いというか、ズレているというか。着物は健康にすこぶるいいと着物で教壇に立っているともれ聞く。先生に習い着物を着て講義を聞く女子大生がいるのかしら。
その三砂さんと神戸女学院大学教授の内田樹さんの対談集「身体知」。私にとっては、そんなに破天荒な話とも思えなかったが、「女は出産、男は武道!?」という短絡さが、物議をおこすのでは。出産と武道ではなくて、女は舞踏、男は武道ならまだいいかな。