難病・純愛・青春

newmoonakiko2006-06-22

珍しく仕事がない1日。洗濯して掃除をしてカレーを仕込んで、映画を2本観ようという計画だった。洗濯してカレーを作って、映画を1本観た。本当は夜9時20分からの「ダ・ヴィンチ・コード」を観る予定だったが、客がいなくて上映しないという。私がいるでしょと言いたいが、小田原の映画館はこんなものだ。1本目、予備知識なしに観た「タイヨウのうた」。これが、難病・純愛・青春の3題話。これで、客を泣かさないでどうする、とおばさんは思いつつ、スクリーンを厳しく見つめていた。舞台は、鎌倉。小町通り。湘南七里ガ浜。PXという紫外線にあたると死に至る難病の少女と平凡だが純粋な高校生の純愛をバックに真夜中のストリートシンガーである少女がCDデビューを果たすまでのお話。しかし、ラジオから彼女の歌が流れる時には、すでに少女はこの世にいなかった。観ていて、切ないとかいたわしいとかセンチメンタルな感情が一切沸いてこないのが、この映画のよいところかもしれない。つまり、あんまり屈折とか矛盾とかがない、死に直面していてもだ。でも、鬼の目にも涙というか、危く声に出してしまうぐらい泣いてしまった。更年期は第2の青春という。その第2の青春さえ、終盤であるというのになんと純情なんだろう、私ってと思った夜でした。
ヒロイン演じるYUI。彼女の歌がよかったのかも。