本を作る

newmoonakiko2006-07-20

本日は、8時間缶詰になって校正をした。若手にここ校正に至って燃えるなーつまり、書き直しはするなと言われるのだが、なんか変、変という表現ばかりが目立つ。自分で書いたのに。学校での有機資源リサイクルをテーマにして、昨年取り組んでもらったモデル校の事例集だ。EM-乳酸菌、酵母光合成細菌など有用な微生物の集まりーを活用した環境学習が、全国の学校でたくさん行われている。給食の残り物を発酵させて土に戻し花づくりや野菜づくりを行ったり、川や海にEMを入れてきれいにしたり、子どもたちが地域の人たちと共に身近な環境問題を解決している。ことに最近では、プールにEM活性液を入れて掃除をする学校が多くなり、教育委員会が学校にEMを配布する市町村まで現れた。とにかく、プールの底や壁面の汚れが少なく、悪臭なしに短時間で清掃することができると好評なのだ。薬品を使わないので掃除する子どもたちの健康にもすこぶるいい。調査によれば、全国で900校近い数の学校が、プール清掃にEMを使っているという。
私も息子の通った中学校の体育の先生にこの情報を伝えたのだが、「もしかして、プールがビオトープ化してヤゴが増えるかも」と言ったら、この先生、ヤゴは嫌いだそうで、(余計な話は禁物だ)もっぱら理科の先生が、EMをプールに入れていた。しかし、この理科の先生と体育の先生の仲がどうもしっくりといかず、理科の先生が体育の先生にプールの鍵をもらいにいけなくなってしまったという事態に。今では、年2回EMを入れればいいのだが、つまり、2回だけプールの鍵を貸してもらえばよかったのだが、当時はその情報もなかったので、断念。私は笑ったのだが、ご本人は深刻だったようだ。仲たがいの原因が何だか分からない。しかし、しかし、この成り行きを側で黙って聞いていた別の体育の先生が、数年前転任先の学校で実行。勿論、大成功した。よくよく聞いてみると、この学校のK校長先生が息子の元担任。せっせと資料を届けていたこともあったが、読んでくれているのかいないのか、まるで反応なしだった。教育委員会から校長に転じたK先生、EMについて調べていないわけがない。うふふ、種をまき時期を待つか。この中学校のプール掃除がラクチンだったことだけは確かだ。
「明日からできるEM環境学習〜子どもたちの感動体験に学ぶ〜」は10月刊行の予定。