[食]ゴーヤチャンプルを食す

newmoonakiko2006-08-11

10年間作りつづけてきた環境雑誌「エコ・ピュア」も60号で上がりということに。12月発売の最終号の締め切りは、8月末日。今日は、最後の編集会議のため、静岡まで行ってきた。長いような、短いような、10年の歳月。EMが世に出る初期の、混沌とした情報を整理して、事例の中の真実を伝えていく。編集者たちも、かなり気負ったところがあった。企画会議の緊張感は、かなりのものがあって、そのために幅広く私も勉強できたのだと思う。微生物の世界とは何か、土とは、自然と人間とは、限りない問題提起があって、現場にたつとワクワクしたものだ。


今、EMで川をきれいに とか言うニュースは、もはや珍しくはない。10年前は、EM菌を見せろとすごまれたことがあったなぁ。「EM菌なんてないんです。有用な微生物を組み合わせボトルに入れただけです」と説明しても理解してもらえなかった。それに微生物をどうやって見せるのか。見えないものを見るってことができない人には、残念ながら見えないだろうな。


EMは開発者の比嘉照夫先生の手から離れ、そろそろ市民のものになってきたのではないか。全国の自治体でも、EM活性タンクを設置して、市民に無料で配布するケースも増えてきた。ただ、区長が変ると、従来型のコストのかかる方式に変える場合もあり、永続的に使われていくには難しいが。EMで一儲けしようとした人もいただろうが、どんなものだっただろうか。取材先のボランティアは、みな持ち出しでがんばっていたのだけれど。ともかく、悪臭、ヘドロなど、汚染をよいものに変える働きは素晴らしい。EMがというよりも、有用な微生物が手を組んだ時の自然界の変りようはすごいものだ。と、いうわけで全精力を傾けて走り抜けてきたわけだ。では、この地球環境はよくなったのか?と考えると暗然たる気持ちになるのだが。


編集会議の後の納涼会で出された、ゴーヤチャンプル。沖縄生まれの手になる本場の味。豆腐をからいりして水分を飛ばし、薄切りしたゴーヤを加えて炒める。玉子で絡めると、ゴーヤの苦味が柔らかくなる。味は塩のみ。シンプルにチャンプル。人生もこうありたい。