鈍行列車に乗って

newmoonakiko2006-08-20

お昼過ぎに取材は終わり、行橋駅から小倉、小倉から下関、下関から新山口。鈍行JRを乗り継いだ。その先、徳山まで行っても、「のぞみ」には乗れないので、今回はここまで。下関駅周辺をぐるりと歩く。下関港は駅のすぐ目の前だ。韓国釜山までのフェリーが出ている。海風に吹かれて、小倉で買い求めたうに弁当を食べる。こんなことしている観光客はいない。下関から新山口までの鈍行列車は、夏の陽にきらきら輝く田んぼの中を走る。囲いのない駅。降りれば、夏草の匂いがするだろう。カンナか、ひまわりがあれば最高なんだが。麦わら帽子に虫網を持った子ども。すいかとうちわ。夜には線香花火と蚊帳と、さらさらっとイメージしてしまう駅が続くのだが、これらの駅で降りる人たちは、なんとなく元気がない。
新山口で新幹線に乗り換える。いったいどこから人が出てきたかと思うぐらいの混雑だ。お盆休みもお終いで、子ども連れの家族が多い。子どもたちは、元気にはしゃいでいる。のぞみ自由席は超満員だが、幸い座ることができた。やれやれ、あとは、座席に身を沈め、移動するしかない。九州では、博多から長崎間の西九州新幹線が計画され、どうやったら早く長崎まで列車を走らすかが論点らしい。そう九州版朝日にでていた。
ところで、小田原は「のぞみ」が止まらない。名古屋で次の「こだま」を待つ人の列を見たら、せっかく確保した席がもったいなく、新横浜まで行ってから小田原に引き返すことにする。名古屋から小田原までの鈍行新幹線は、つらいものがある。そうこうして、家に帰ったのは、8時をゆうに過ぎていた。日本は広いのか、狭いのか、今晩の頭ではわからない。