[教育]山梨県勝沼町でブドウ狩り

newmoonakiko2006-08-24

昨年は、台風のため土壇場で中止になったブドウ狩り。今年は、天候にも恵まれ、教室の子ども14人、大人5人が、気持ちのよいブドウ狩りを楽しんだ。やまたか農園の主、高野武治さんは、代々のブドウ農家の長男。ご自身が農薬で体を壊したことから、早くから有機農家に転じた。果樹栽培を化学肥料や農薬を使わずに作ろうといってもマニアルなんてない。
それに桃やブドウなど甘い果樹には、極端に虫がつきやすい。化学薬品を使えば、虫などイチコロだけれど、それをしない。または、極めて少ない化学薬品で抑えるという栽培に徹してきた。この当たりの葛藤というか、複雑な心持というか。自然を受け入れざる得ない切なさとか。有機栽培農家の滋味深い人格は、この辺りで創り上げられるのであろうか。高野さんは59歳。小学生相手に食物連鎖と人と生物との戦いの違いを熱っぽく話されていた。
太陽の日差しの下、のびのびと手を広げたようなブドウ棚。今が盛りのピオーネ。皆、一言もしゃべらず、もくもくとブドウを食べる。私たちに至福の時が流れた。
帰り際、子どもたちは「おいしかった。大満足です」と高野さんのお母さんに礼をいい、高野さん一家を感激させた。帰りのバスは7歳のAちゃんがガイド役。子どもたちは盛り上がった。このガイドさん、バスの運転手に「うちの会社に就職して」と誘われていた。なかなか、やるじゃないか、小田原の子も。