[食]経堂を歩く

newmoonakiko2006-09-18

久しぶりに小田急線の経堂駅に降り、幼馴染と街を歩く。のんびりした街だったのにいつしか、首都圏内になり、魚屋や八百屋は飲み屋やドコモやauショップに様変わりしている。ただ、ひとつ健在だったのが、創業80年檜造りの塩原湯。暖簾をくぐったら、友達がちゃんと番台に座っていた。ガラス越しに壁の富士山を眺める。こちらも健在。ただし、この絵を描く職人は全国で3人しかいないとか。今流行のスパなどにせず、お風呂やさんという日本の文化を守ってね。
次に高架下の新設図書館。本の数はまだ少ないようだが、満員の盛況ぶり。駅から3分。待ち合わせ場所にはいいかも。経堂は本好きが多いのかと思ったら、私たちがよく行った農大通り「キリン堂」書店はつぶれていた。後進の「教文堂」1軒と古本屋が数軒。映画館もつぶれたし・・。なんだか、さみしい。
しかし、私の大好きな自然食品店は3軒あるという。1軒は、開業して30年。いわゆる埃をかぶっている不自然食品店だったので、実家に帰るたびにその存在を確認していた。しかし、今日見た感じだと、商品充実、気合を感じる。セールのせいか、お客さんの数も多い。経営者とは何の関係もないが、ひとことふたことインタビュー。早い話が、自然食品店同士の競争で大変とか。価格競争したら、共倒れだものね。それより、食の安全が叫ばれても多くの人たちの消費行動は変わんないのね。つまり、自然食品愛用者が増えないってことか。ふむ、ふむ。と、見上げた壁紙に「毒を食べるな(農薬、化学肥料)」とある。こういうの困る。もっと普通に話せばわかるのに。ついでに創業10年の自然食品店を覗く。こちらは、店主のこだわり、趣味がこうじた感じ。自ら農家を歩き、仕入れ、売る。含蓄を聞きたい人にはいいかもしれない。でも、殺菌剤0の虫食い小松菜、食べたいとは思わなかった。これ、わがままでしょうか。しかし、思うのだ。子どもの頃には、自然食品店なんてなかった。みんな、自然食品店だったからね。
麦芽水あめと自然塩使用の小豆のつぶあんと息子の好物・玄米ラーメンを買う
吉野家の牛丼に長蛇の列だって。吉野家のHPに牛肉に関する見解が掲載されていたけれど、一般論を語られてもね。社長が現場に行ったんだから、もっとリアルに大丈夫だよ〜とか言ってみて欲しい。