安全な核実験なんてない!

ところで、9日の日記について、下のようなご意見をいただいた。
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本当に核爆発なのでしょうか。超小型の核は技術的に相当難しいという事を考えて、失敗の可能性が浮上しているようですが、僕は、核爆発説は張ったりで、TNT火薬を爆発させた可能性もあるのではないかと疑っています。海上に落下したロケットを第一号の人工衛星だと平気で言い張る国ですから全く信用できないのです。いずれにしても今後次第に明らかになっていく事でしょう。

ところで、あなたは「安全な方法で核実験ができたというのは、朗報ではないか。そんな方法があれば、世の中の核を廃棄できる。」と書いていますがそれはどういう意味なのでしょうか。地下で爆発させたとき放射能が地上に全く漏れなければ安全だということを言っているのでしょうか。さらにその安全な方法で、地下爆発させて核を廃棄してしまえばいいとお考えなのでしょうか。

もしそう意味だとしたら、それはとんでもない勘違いだといわねばなりません。放射能が全く漏れない状態で核爆発が起きたとしても、地下には半減期が数千年あるいは数万年という危険極まりない放射性物質が大量に閉じ込められているのです。長い間には必ず起きる地殻変動によって地上に出てくる可能性がありますし、地殻変動がなくても地下水の汚染は避ける事が出来ません。したがって安全な方法での核実験なんてありえないのです。危険な状態になるのを結局先送りしているだけなのです。
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そうですね。私の悪い性格が出てしまった文でした。もちろん、安全な核実験などあるはずがありません。実験は核を使っているのと同じことなのですね。これは、地球規模でみるまでもなく、実験そのものも許されることではないのです。安全に廃棄できないものは、手にしてはいけない。このことを強く言いつづけなくては。ご忠告、ありがとうございました。