[健康]野菜が危ない

newmoonakiko2006-10-12

厚生労働省は「健康日本21」で1日に野菜を350g摂るように薦めているが、実際は285gしか取っていないようだ。生真面目な日本人ったって、サンプルはうちの息子とこの間コンビ二で会ったおばあさんなのだけれど、野菜が不足しないようにこのふたり、野菜ジュース、青汁で補おうとしている。野菜の摂り方に年代差はない。共通してるのは、手取り早さだ。でも、昔の野菜と今の野菜は、栄養価が極端に違う。しかも、土に化学肥料をたくさんやったばかりに野菜には硝酸塩というやっかいな物質が過剰に含まれてしまっている。硝酸塩は、発光剤としてハムやベーコンに、発酵調整剤としてチーズや、お酒に使われている食品添加物。しかし、野菜からの摂取量が一番多く、1日の摂取許容量の体重1kgあたり3.7gを軽くオーバーするという。そもそも硝酸塩は、自然界にもあってそれほど毒性の強いものではない。しかし、体内で「亜硝酸塩」に変り、発ガン物質に変るという。この話は、農業者の勉強会で、初めて聞いたのだが、びっくりした。野菜を食べていいのか、悪いのか。路地栽培や有機栽培に転換すれば、この硝酸塩が少なくなっていることは分かっているそうだが、有機栽培であっても有機堆肥を大量に施すと問題がでるという。なかなか難しいものだ。硝酸塩を多く含む野菜は、チンゲンサイ、小松菜、ダイコンの葉、春菊、パセリ、ホウレンソウなどの葉物だ。なるべく、これらはスーパーでは手にしないようにしている。
さて、こう考えると、野菜ジュースより青汁の方が危険かな?昨日送られてきた「食品と暮らしの安全」という雑誌では、キューサイ青汁を1日2パック飲むと確実に1日の許容量を越えるという。このキューサイの青汁に無農薬ケールとあるが、私が取材した限り、国内で無農薬ケールを栽培している農園は数軒しかない。あんまり、宣伝に乗らないほうが賢明というものだ。
今日も、国会中継をラジオで聞いた。松岡農林水産大臣にも、安倍総理にも危機感は感じられない。総理にいたっては、故郷の棚田の美しさとその役割について朗々と話していた。わかってる、その農業の役割は。野菜が危ないということは、農業があぶないに等しい。本質的なところで危機を感じているのに。景観か。のんびりしてるよね、国会議員って。
三浦半島産の有機栽培ホウレンソウ。最近、ポパイを見かけないが、昔のホウレンソウと今のホウレンソウは違うんだって教えてあげなくちゃ。