[暮らし]人間の安全保障

newmoonakiko2006-10-13

最近、とみに増える鉄道事故。今日も、踏み切りの事故と川崎付近の人身事故で、JRに遅れが出た。確実な数字は分からないが、毎日、なにらしかの機器異常と、飛び込み事故が起きている。JR東日本が、ある組織に乗っ取られているという記事が、「週刊現代」に掲載されていたが、そう奇想天外の話でもないのではないかと思う。そのぐらい、事故がひんぱんに起きているのだ。ホームに立って、大きな事故が起こらなければいいと思う。一方、飛び込み自殺も常套ではない。「●●間で人身事故が発生し、・・・」のアナウスを聞くたびに胸がどきりとする。まず、上の息子が利用する駅付近ではないかと気になる。
以前、某大企業の中枢にいる友人が、あまりの忙しさに電車を見ると、思わず飛び込みたくなると話していたっけ。人知れぬ大きな問題を抱えているわけでもない。いや、抱えていたとしても常に前向きに考えられる人なのに。ただ、ただ疲れている。そんな感じだった。2本のレールというのは、何か死への誘惑をかきたてるものなのか。
自殺者の数は、年間3万人を越しているという。今まで社会的な問題として扱われることがなかった「自殺」を現代社会の大きなひずみとして捉え、「人間中心の社会づくり」へ転換していこうというのが、自殺対策支援センターライフリンク。「自殺」をテーマにした番組を制作したプロデューサー清水康之さんが、NHKを退職して立ち上げたNPO組織だ。どんなことがあっても生き延びて欲しい。だが、そのためには人間が人間らしく生きられる社会を構築していかなくては。いや、人間が人間らしく生きる社会を作ろうとしてきたのではないか。いまさらながら、暗然たる思いになることがある。ただのおばさんにも、責任の一旦はある。JRが遅れるたびにその思いに捕われるのだ。
http://www.lifelink.or.jp/hp/ideal.html