[暮らし]女性を議会に

newmoonakiko2006-11-04

小田原の最初の女性議員は、元教員の加藤巴江さんである。今から、20数年前になるのだろうか。それまで、小田原市には女性市会議員は一人もいなかったのだから、この時重い扉が開かれたといっていいだろう。「女性史を学ぶ会」で勉強中の私は、ぜひとも小田原市に女性議員を誕生させようと奔走した。公民館での加藤さん応援演説もしたし、選挙カーにも乗った。「かわいいわね」と聴衆の女性に言われたのを今でも、ありありと思い出す。議員に女性が出馬するのも初めてなら、有権者だって女性の主張を聞くのも初めてなのは当然だ。反応が「かわいい」というのも、何というか、女性らしい。実際、私も可愛かったのであろう。だって、自信なんてないもの。ただ、有権者の半分は女性だ、まずひとり代表者を出そうという単純な動機だったと思う。この時の一般的な男性の反応は、当惑って感じかな。そんな時代だった。
それから、何回かの議会選挙があり、今小田原には4人の女性議員がいる。神奈川県の市会での女性議員の割合は、東京に次いで2位で20.3%(平成15年)。5人に1人は女性だ。小田原は、約14%。男女半々でよいと思っている私にしたら、まだまだ道は遠しだ。そしたら、ひょなんなことから仲間になった、佐々木ナオミさんが、立候補の決意を固めたというニュース。彼女は、37歳。夫と塾を経営し、2人の子どもの母親でもある。「おだわらにCAPをひろめる会」を立ち上げ、代表をつとめている。今までは、家庭内での役割分担に足を取られて、なかなか女性が政治の場に出ることが難しかった。まだ、子育て中といえば、夫も祖父母も親戚も友人も、「政治より子育てを優先すべき」という風潮であったはずだ。しかし、まず妻の意見を認め、資質を認め、共に新しい社会づくりに貢献しようという夫がいてもおかしくない。子育ては、どちらにせよ、ふたりで行うものなのだから。もう、2−3人、いや何人でも、妻の背を押す男性はいないかな。もっとも、シングルでもシングルマザーでもいいのだけれど。
一方、団塊の世代が、続々と地域に戻ってきている。この男性の力が地域を活性化させる原動力になることは間違いないが、母親の役割分担を終えた妻の社会参加も提案したい。男性は今まで関わりの少なかった自治会やボランティアに。家庭を守り、子育してきた女性、その上に働いてきた女性を公の場に。もはや、政治屋や政治家は、地方議会にはいらない。

沖縄に女性知事候補者が。ビデオ映像、「やむにやまれぬ大和なでしこ」かっこいいです。
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