[食]有機農業推進法8日に成立の見通し

newmoonakiko2006-12-01

ツルネン・マルテイさんは、民主党参議院議員である。湯河原町の町会議員から国政へ。次点続きだったが、「至誠天に通ず」を座右の銘にけっしてあきらめず、かの大橋巨泉辞任劇の後任として国会へ羽ばたいた。さて、具体的になにをするために国会議員になるか、これが甚だ問題であった。選挙のたびにツルネンを応援する(たって、1票を入れただけだが)私と、所詮素人、国会議員には無理だと主張する夫と、バトルは尽きなかった。世の中を変えるためには、利権を持たず、既成概念のない人がいい。真の意味で日本が国際化したいなら、青い目の国会議員の存在は貴重ではないか。
そのツルネンさんが、超党派の国会議員でつくる有機農業推進議員連盟の事務局長になったと聞いた時、「天の声だな」と思い、このために1票を入れたのだと納得したものだ。農林水産省の役人の話を聞いても、「持続可能な農業」「食の安全の確保」など、実際は誰も本気では考えていないというのが、私の正直な感想なのである。有機農業は、きわめて特殊な農業であり、法律的にも何も守られてきたわけではない。ただ、異色な百姓とその農の在り方、ひいては生き方を支持する少数の人たちに支えられてきたわけだ。でも、いまや、風変わりな百姓、あなたの出番ですよ。といっているのが、この「有機農業推進法」と思いたい。が、もともと有機農業を行っている人たちは、法律なんて端から相手にしていないが、ここは素直に喜んでもらいたいなぁ。特別扱いして保護しようとするのではないのだから。慣行農業を行っている人たちが、有機農業へ転換する一歩を踏み出せるよう、力づけてもらいたい。そういう意味でも、法律と言えども、もう少し壮大なロマンのある文言があったらよかったのにね。
ともかく、有機農業が国の施策に入ったことは悪くはない。有機堆肥を薬剤のように使うわけにはいかない。ここには、自然の法則にそった農法というものが、おのずと見えてくるし、国民は食の本質を学ぶこともできる。
今度、ツルネンさんに会ったら、どんな天の声が届いたか、聞いてみたい。日本人より日本人らしい、そしていわゆる従来型の農政も農業も知らない、ツルネンさんにこの役目を与えた神様はたいしたものだ。

本日の有機農産物 山形産の紅ほし柿 上山市の旧家川口久衛門宅の庭に鳥が種を運んできて生えた柿の木の実から特産品になったんだって。鳥さん、ありがとう!種を運んでくれてさ。