[暮らし]なんで、合成洗剤を使うの?

newmoonakiko2007-01-15

合成洗剤を溶かした水にメダカを入れると、数10秒の間に死んでしまう。いわゆる天然の石けんなら、メダカは死なない。これ、知ってる人は知っている。最近、環境講演会でよく、子どもたちがこの実験の発表をする。合成洗剤に入っている補助剤と呼ばれる化学物質が、川の生き物たちを殺している。即刻、合成洗剤をやめるというのが、科学的態度だと思うが、そう簡単にはいかない。会場で聞いている主婦のどのくらいの人が、洗剤を変えるか。ほとんど、いないのではないか。もしかして、国が危険といえば、やめるのかな。もう遅いのに。
私は、知らなかったのだが、漁協組合女性部の人たちは、長い間、海を守るために合成洗剤ではなく、石けんを使用しているという。しかし、川は下に流れ、海に注ぐ。川上の人たちが、合成洗剤を使っていては、状況は変らない。
先日訪れた鈴鹿市は、農業と漁業と工業の3つが共存する街。その市長さんが、就任後すぐに、漁協と農協と商工会議所、そして自治会が一堂に会する席を設けたそうだ。その席で、漁協関係者が、「鈴鹿の海はきれいに見えるかもしれないが、底には大量のヘドロがたまり、漁業高も減ってきた」と話したそうだ。その時、それぞれがみな自然を壊す加害者であるかもしれないという意識を持ったという。どんなものを川に流していたか?地域の資源を生かすには、まず地域の自然を再生しなくては。市役所に掛かっているスローガンは、どこも「豊かな緑と美しい海・・・」で、「お金もちの住む町に」というのはない。すべて、同じで妙に感心する。要するに自然を守ることが、何よりも何よりも大事なのだ。まぁ、無難といえば無難だが。自然を守ることが、そこに住む住民のいのちを守ることに繋がるのだろう。しかし、市ぐるみで石けんに切り替えた話は聞かない。
合成洗剤を使っている人に環境問題を語られてもね、時たま、そんなことを思う時がある。

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