国民保護計画とは何か?

newmoonakiko2007-01-27

「国民保護法」とは、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律。武力攻撃等には、テロ、自然災害も入る。予知できない自然災害に対して、どのような備えをしておくか、これは、住民にとっては、重大な問題であることはわかる。火急の時の、訓練された自衛隊は、実に頼もしいらしい。地震がいつきても、おかしくない相模地域。もしもの時は、すぐ助けにきてくれると、自衛隊を頼りにしているのは事実だ。
しかし、例えば弾道ミサイル小田原市役所周辺に投下されたとする。国がこれを武力攻撃と判断すれば、有事立法が発動されて、緊急避難命、警戒警報、国道閉鎖、武力を持った自衛隊がやってくる。この場合は、市民を守るべき市役所が全滅となれば、命令機能は失われてしまうのだが。
市町村は、「国民保護法」に従って、「国民保護計画」を作成しなければならない。しかし、弾道ミサイルやどこに起こるかわからないテロにどう私たちは保護してもらえるのだろうか?外にでない、目張りをして有毒ガスを家の中に入れない?情報は欲しいが、何がおきたか分からないのが現場なのだ。もはや、運命にまかすしかない。
自然災害は、いつ何時おきるかわからないが、戦争やテロは平時の外交努力で回避できるのではないか?戦争放棄という理想を掲げている国民は、もしももしも・・の場合でも、武器では報復しない。このぐらいの覚悟は持ちたい。
しかし、アメリカは無益なイラク攻撃を続け、北朝鮮に対して、「核開発を続けるならば、原子力発電所を標的に軍事攻撃を行う」という。軍事利用から平和利用へ人間の英知で転換しようとした原発を攻撃目標にするのか?(現に日本でも、原発のある福井県美浜町で、国民保護計画に基づく訓練が行われている)そんな発想を許せば、世界は滅亡する。戦争は作られるものだということを痛切に感じる。それにつけても、こんなに身近に武力攻勢が想定されているとは、おばさんは知らなかった。

こうした国の動きに真正面から疑問を呈し、「無防備地域宣言」をして、平和な地域づくりを目指している東京・国立市の市長、上原公子さんの講演会「市民が主人公のまちづくり」が、2月4日小田原中央公民館で2時から行われる。主催は、「ピースカフェあしがら」。戦争がつくられるものなら、平和も創るものなのかもしれない。ぜひ、たくさんの人たちに聞いてもらいたい。