[食]1時間のお楽しみ

newmoonakiko2007-02-03

風が強いので寒く感じたが、さすが明日は立春。空は青く、光も強くなってきた。梅の花も咲いた。春が来てるよ。
ほんの1時間、友人と国道沿いを歩く。南町「うつわ 菜の花」での仁城義勝さんの漆。昔、漆のうつわは大切に扱われていたっけね。手入れが大変と、日常的には使われなくなったようだが、仁城さんの漆のうつわは、木の感触が残されていて、手で触り、感触を確かめたい感じがした。漆のニューウェーブといったところか。自分用のお碗にいいかもしれない。今日お誕生日という店主高橋さんもいる。還暦だそうだ。昔でいえば、大晦日の夜遅く生まれたということだ。鬼は外、福はうち。
隣のお魚やさんはお休みで、人気あんぱん柳屋ベーカリーも売り切れで閉まっている。となりは、友人の教室。閉まっている。隣は、ウィンドーに大ぶりの花瓶が飾ってある。その隣は瀬戸物屋さん。お茶碗や、湯のみ、その他盛りたくさんの瀬戸物が並んでいる。入ってみたいと思うこともあるのだが、入ると崩れそうで恐い。そしたら、友人が、「ここは、外国の人をお連れするととても喜ぶのよ」って。そうか、いかにも日本的な、しかも庶民的な器があるもの。異国の人の目には新鮮かもしれない。その隣は、正真正銘の骨董屋さんである。いかにも古くて由緒正しい古伊万里などなど、並んでいる。1度、好奇心から戸を開けたら、含蓄にとんだ焼き物話を聞かせてもらった。その時は、その店主のお嬢さんと仲良しになるとは思わなかったが。
信号を渡って、この角の店はクルクルと変る。その隣は、早川の骨董品の息子さんが開いていた店だった思うが工事中。その隣の御蕎麦屋さんは、準備中だ。その隣に「つゆき」木工細工の店がオープンしていた。その先が小田原が誇る「ういろう」。小田原城も真っ青の、お城の形をした店舗。お店の人もここに住んでいるのか?洗濯物はどこに干してるの?庶民は、素朴に心配していた。
さて、この「ういろう」で休憩。喫茶室があることは知っていたが、入るのは始めて。和菓子がおいしそうだが、甘酒に。これが、なかなかのお味。懐かしい味だ。この甘酒、俳句では夏の季語になっているが、やっぱり甘酒は温かいのをふーふーしながら飲むのがいい。なんだか、お腹がいっぱいになった。お米からできているから当然かも。友人との1時間の散歩。いつもの道なのだが、いや、いつもの道だから、新鮮だったのかもね。