夢の劇場

newmoonakiko2007-02-06

愛知県可児市文化創造センター。主劇場・宇宙のホールだ。この空間に身を置くだけで、心豊かな気分になる。自転車でやってこれるのだ。この街に住んでよかったと思えるのではないか。可児市は,名古屋のベットタウン。急激な人口増加に、まず学校をつくり、下水道などの生活基盤を整備し、その上に地域文化の拠点となる市民ホールを建設した。総額128億円の莫大な税金を投入いているが、用地・建設費の半額59億は、1980年から20年間の積立金でまかなっているところがすごい。
人口10万の都市にこれほどの施設がいるかどうかは問題ではない。芸術は、世界共通の言語だとすれば、どこの都市でもどこの街でも、受け入れられ、また発信することができる。
このホールを建設するにあたって、市は街の文化団体すべてに「どのような施設が欲しいか」というヒアリングを行い、なによりも地域の人たちの使いかってのよいホールを作ることを最優先にしてきたという。市民と最後まで、つきあえる人を建築家に選んだという。素晴らしい見識ではないか。市民と共に創造するホール。
共に創り上げる、喜び。市の職員にとっても、大きな誇りとなる仕事であったことだろう。
市民ホールは,単なる箱物ではない。市民が考え、市民が選び、市民が運営していく。そんな市民ホール構想が、なぜ小田原ではできないか。今からでもできるなら、やってみたいものだ。