[暮らし]農薬被害

newmoonakiko2007-02-12

化学物質過敏症という病名は、今では珍しくない。ただ、因果関係が特定できないから、患者は苦しむ。それに今時化学物質のない空間など、存在しない。自然の森や林だって、大量の農薬が撒かれている。
小田原市でも、お城の松に農薬をかける時は、市民の立ち入りを禁止する。早朝に行われるそうだが、敏感な友人は、その日は気分が悪く、家にいることができない。車で遠出するのだそうだ。市町村では、使ってはいけない農薬を公園や街路樹に撒いていたとして、新聞に報道されていた。やっぱり。それも、空中散布なんてされたら、その森に生きている動植物がどんな被害にあっているか、想像ができる。空から雨や雪ではなくて、農薬が降ってくる。
鈍感な私には信じられないが、これは本当の話。もうひとつ、テレビで大々的に放映されたオーガニックのリンゴを食べたら、気分が悪くなったとクレームがあった。よくよく調べたら、微量の有機リン系の農薬が使われていたという。人間の体のセンサーはすごい。通常の9倍の農薬が使われたイチゴ。知らなければ、私は食べても大丈夫かもしれないが、敏感な人には自殺行為だ。今、5万種類に及ぶ化学物質が巷に溢れている。すべて毒性があるかないか調べられているわけではない。複数の化学物質がどう反応するかもわからない。ただ、化学物質過敏症になってしまった人が、警告してくれているのは事実。
そして、いつどこかで自分も化学物質過敏症になる可能性は実に高い。自然に自然に暮らしたいのに皆殺し論理で農薬をまかれては困る。

写真は、デパートのおめかししたイチゴ。風評被害のためか、都会では売れてません。イチゴ農家には気の毒だけれど。自分の体は自分で守らないとね。