とんちんかん、TBS邑楽町(おうら)の庁舎問題

newmoonakiko2007-02-23

私がテレビを見ていないからって、おかしいな報道をしてもらっては困りますよ〜。19日のTBS「ニュース5」。群馬県邑楽町(おうら)の庁舎をめぐり、建設コストの高い庁舎は町の財政上建てられないと首長交代時に山本理顕案が取り消されたそう。山本理顕?小田原のホールの設計者ではないか?こんな偶然があるのだろうか?
やはり多目的ホールつきの庁舎案は48億の費用がかかるのに、町の基金は26億しかなく・・。基金があるだけ、小田原市より立派だが。町は過大な借金は無理と判断し、取りやめて新たにオーソドックスな庁舎にしたという。この話がテレビに報道されたと聞いて、町民の英断、これぞ市民自治と思ったのだが、ふ、ふ、甘かった。
ニュースは、庁舎変更は公正なコンペによる設計者の権利を侵害するものとして山本さんらが裁判を起こしているというのだ。建築家25人の原告には城下町ホールの選定委員も入っているらしい。まぁ、コンペに入ったものが否定されては、設計者もたまったものではないだろう。法的処置をとるという態度が、いちがいに悪いとはいえない。しかし、問題はTBSだ。この結末を町側に悪意があるように報じ、「利権が絡んでいるのは間違いないだろう」とコメンテーターが言ったそうである。金額を安くして、利権を行使する?町の身の丈でやる事がどうして、いけない?それにつけても、TBSはきちんと取材しているのだろうか?やるなら、日本のコンペの体質、お金の出所までしっかり取材して欲しい。そうした背景を知って、はじめて報道されるべき問題ではないか。
最近のコメンテーターの話、ことに最後のコメントは、「えー」ってことが多い。この問題のコメントも、無責任きわまりない。町民は、どういう気持ちで見ただろう?抗議したのだろうね。
さて、小田原。利権という言葉には縁のない市民が立ち上がったわけだが、「もし中止したら訴訟される」なんて脅しにのらないで、きちんと問題をクリアにしたい。3月議会。小田原の未来に責任を負う議員の動きに注目しなくては。利権に近いのは、市民ではなく議員だもの。いや、そんな疑心暗鬼よりも、過ちを改める。このことの方が大事と思いたい。4月は統一地方選挙だ。


写真は、有機栽培の金柑。まるごと食べて、風邪ばいばい。