[暮らし］赤ちゃんポスト

安部総理が熊本市の病院に設置される赤ちゃんポストについて不快感を示したという。「女は産む機械」という発言にまともに論及しなかったので、今度も無視かなと思ったが、安部総理の普通の神経には耐えられなかったということだろう。
赤ちゃんポスト｡写真は、貯金箱のポストだが、どうしてもこんなポストをイメージしてしまう。以前、ある子供が飼っていた亀をポストに入れてしまい、大騒ぎしたことがある。ここには、生き物を入れてはいけない｡同じように昔衝撃をうけたロッカーに赤ちゃんの死体を入れた事件。ロッカーには生き物をしまってはいけない。こういった誰でも持っているマイナスイメージがあるにもかかわらず、赤ちゃんポストと名づける無神経さが気になる。
悩んで殺すぐらいなら、ここに赤ちゃんを置いておきなさいというメッセージなのだろう。妊娠ｰ出産ー育児は、女だけの問題ではない。母子家庭申請窓口の職員が、「もっといい男をつかまえなさい」と言い放っていたことを思い出す。行政に相談したところで、始まらないよな。安部総理だって不快感をしめすだけで、対案もないだろう。官邸前に赤ちゃんポストを設置するというなら話は変るが。
ドイツでは、NPO法人「シュテル二バルク」が運営、国内の公立、民間約７０箇所に設置されて、年間約1000人の赤ちゃんのいのちが救われているという。背後には宗教観の違いがあるだろうが、日本だって子供は天からの授かり物、社会で育てるという風土は失われていないと思う。　　・・続く・・