続・赤ちゃんポスト

newmoonakiko2007-02-25

と、いうはずなのだが、子どもを社会で育てようという風土そのものが心もとない。ともかく、具体的に行動することが大事ではないか。病院が受け皿になり、きちんと養子縁組できるしくみなら。赤ちゃんを殺したり、売り買いするよりいい。なんか、殺伐とした話になるけれど。現実は総理の頭では理解不能なような気がしてならない。最悪な事態の中に普遍的な問題をみつけることが、為政者の役目だと思うけれども。普通に恋愛し、結婚し、子どもを持つことが、こんなに難しい時代が過去にあったのかと思う。どこかで、母性が痛めつけられている。

昨夜、私はひょんなことから、松原混声合唱団の定期演奏会を聞いた。松原合唱団は、日本でトップクラスのアマチュア混声合唱団。昨年鎌倉の光明寺で初めてその演奏を聞いて魅了された。今回は、新実徳英委託初演となる「死者の贈り物」(詩人の長田弘作)を是非聞きたいと思い、後先考えず出かけていった。
その詩の一節、
人生に、真実なんてない。窓から差し込む日の光と同じくらい、それは、はっきりとした事実だ。
(あなたのような彼の肖像)
誰もが人生の目的を考える。ところが、世界は誰にも、人生を手段として投げかえす。彼女は思う。人生は目的でも、手段でもない。ここから、そこへゆくまでの、途中にすぎない。(ノーウェア、ノーウェア)
まっすぐに生きるべきだと、思っていた。間違っていた。ひとは曲がった木のように生きる。きみは、そのことに気づいていたか?サヨナラ、友ヨ、向コウデ会オウ。(イツカ、向コウデ)
新実先生は、この歌を若い人に歌って欲しいと言っていた。わけがわからなくても、体の中にこれらの言葉を刻み込んでおいて欲しいと。その意味が、とてもよくわかる・・。