タイのEM

newmoonakiko2007-03-24

アユタヤの近くのレストランで見つけたEM。いかにも「土壌改良剤」らしい日本のEMに比べて、親しみやすいパッケージだ。250ccで25バーツ。日本円にして80円ぐらいかな?国レベルではバンコク生ごみリサイクル、住宅公舎の汚水処理に使われている。東チィモールに派遣されたタイ陸軍が、EMを使って有機農業を伝えたのは、大きなニュースになったが、国内の南タイ紛争でも同じように使わているそうだ。国営11チャンネルでは「自然を護ろう」という番組があり、週2回放映されているという。どうりで、みんなEMを知っているはずだ。
日本では米ぬかをEMで発酵させたボカシを使うが、タイではもっぱら液肥が使われている。EMと水と糖蜜をまぜて活性化したものに生ごみを漬ける。生ごみから出た栄養たっぷりの液を肥料にするわけだ。この方法は、韓国でも行われていて、確か液肥は農業に利用し、液から引き上げた生ごみを乾燥させてニワトリの餌にしている農家もあった。
タイでは、液肥をそのまま豚に飲ませていたが、日本の養豚家がみたら恐ろしがるだろう。でも、豚はつやつや元気そう。糞にもニオイがないのだから、お腹の具合もいいのだろう。この豚糞を土に入れていけば、土も喜ぶだろうし。タイ人の細かいことにこだわらない性格とEMの性質は、結構相性がいいのかもしれない。
そうそう、ポン市の市役所の廊下には、ペットボトルに入った液肥が置かれていた。EMの故郷、日本からの客に見せようとしたのかもしれない。私は見たよ。それで、仕事柄、キャップを開けて、ニオイをかいだ。液肥液肥だ。だけど、その後、きちんとキャップを閉めたかなぁ。閉めないと腐る。心配で夜も眠れない。