[食］名水が泣いている

東京都知事選挙。石原慎太郎さんですか。圧勝なんですね。治安も環境も、年々悪くなっていく東京にもう帰ろうとは思わない。磐石な宗教票があるとも聞くが､宗教の理念を都市政策に据えれば、都民は幸福になるはず。宗教団体の堕落か、権力の懐柔か。強い指導力で福祉や教育に力を注いで、晩節の晩節を汚さないで欲しいものだ。神奈川知事選挙もつまらなかった。なにせ、県議選が無投票だったのだから。身近な県議選があればこそ､投票所まで足を運ぶのに。投票率は最低ではなかったか。しかし、投票所の立会人に自治会長がいるのはいかがなものか。お疲れでしょうね。ご苦労様です。
さて､名水が泣いているのは選挙のせいではない。地下水の汚染がすすみ、ペットボトルで販売されている水に硝酸態窒素が混入しているという話。いや、薄々は感じていたが、「食品と暮らしの安全」（信頼する小若順一氏編集の機関紙）にばっちり､その実態が調査されていた。
硝酸態窒素は、赤ちゃんの突然死や体内で発ガン性を示す物質に変化するなど、人体の影響が心配されている物質。トリハトメタンなど､水道水の危険から浄水器をつけたとしても、ペットボトル入りの水を買うのが常識になっているのに。今回の調査で汚染されていない水は、フランスのビィッテル、アメリカのクリスタル　カイザーだと。日本の名水は軒並み汚染されている。なんだかんだ言うの、めんどくさくなった。選挙じゃないが、無力､非力。