[暮らし]石原慎太郎と野坂昭如がけんかした夜

newmoonakiko2007-04-09

もう25年前ぐらいになるか。県会議員選挙の前夜、石原慎太郎が某議員の応援のために小田原にきたことがある。市内の料亭に後援者を集め、一席ぶったのであろう。実は、その夜、野坂昭如も小田原に来ていて、鉢合わせしたのである。すれ違いざま、ふたりは激しい言い争いになったという。しかし、果たして何でそうなったのが、思い出せない。
1932年生まれの石原、1930年生まれの野坂。終戦の年、石原は13歳、野坂は15歳か。まるで似て非なる人物のようだが、実は一脈を通じているのが、この世代だと今にして思う。
頭から湯気を出して怒っている野坂に「まぁ、まぁ、そうおしゃらないで」と酌をしたのが、なんと私である。この程度の女じゃね、と思ったのだろう、憮然として酒を飲み、当時流行していた「男と女の間には♪」を歌い、駅前から東京の自宅までタクシーで帰っていった。ふたりを呼んだのは、1928年生まれの夫である。けんかしたことを大いに喜んでいたふしもある。
戦後、誰も本気でけんかなんかしてこなかったんだなぁ、と最近思うのだが、あれだって、けんかして見せたのではないか。
石原慎太郎都知事に再選され、野坂昭如は病に倒れ、現在リハビリ中とか。けんかして、酒を飲みながら陰湿に怒った方が負けるに決まっている。

昨日、「あつ子さんの工房」で食たべた米粉を使ったイチゴロールケーキ。小麦粉は値段上昇中。米粉が注目されている。