文化創造

newmoonakiko2007-07-04

はるばる新潟県魚沼市小出郷文化会館の館長に会いにいく。というのも、小田原の市民会館の立替問題を考えているなかで、小出郷文化会館の住民参加はすばらしいという話を聞いた。小出も小田原と同じにビジョンのない建設計画に始まり、それに気がついた住民が、自ら会館を地域文化創造の拠点としようと立ち上がり、「基本計画」までつくりあげた。「地方だからこそ文化のまちづくり 小出郷文化会館物語」には、その一部始終が書き込まれている。
小田原は、6日に城下町大使の阿藤快氏の記者会見が開かれる予定で、議会での市長発言の真偽、阿藤さんの本心が公にされることになる。また、この市民会館立替問題で、市は市民から裁判を起こされているという。おいおい、すべては、明らかになっていくことは間違いない。
が、もっとも大事な市民会館のビジョンを我々の手で作り上げ、建設的な対案を形にしていかなくてはならない。
私は行きの電車の中で、この本を読んで、思わず涙ぐんでしまった。まったく同じ状況なのになぜ、小出でできて、小田原ではできないのか。
この運動のリーダーから館長に転じ、13年目を迎える大工の桜井俊幸さん、市民に絶縁状を突きつけられて、ならば行政と住民が協力してよい会館を作ろうと燃えた行政マン、小幡誠さん。さらにこの地域のご意見番的存在の医師・庭山昌明さんにもお会いしてきた。現場に人あり。子どもたちに本物の芸術にふれさせたい、その思いを実現し、文化でまちづくりを!という男たちの意気に感ず、だ。
小田原の男たちよ、波乱を恐れていては、次世代によりよい社会を残せない。