成田に取材で出かけた。帰りに成田山新勝寺に参詣した。私は知らなかったが、文政12年(1829年)42歳の二宮尊徳が、ご誓願を立てるため成田山に参籠し、21日間の断食祈願をしたという。
なにを祈願したかというと、
1,わざわいを福にかえしめたまえ。
2,悪運を吉運にかえしめたまえ。
3,借金をなくさせたまえ。
4,荒地を農作地にかえしめたまえ。
5,やせた土地をゆたかになしたまえ。
6,力なく貧しきをかえて富み栄えさせたまえ。
7,ゆきづまりの暮らしを安楽にさせたまえ。
このときは、貧しい暮らしを余儀なくされていた日本の農民のための祈願だった。今なら、誰のために何と祈っただろうか?