プーケットの津波

newmoonakiko2007-11-02

タイは過去に津波を経験したことがない。その国を津波が襲ったのは、2004年12月16日のこと。3日後、遺体収容所では悪臭がたち、この未曾有の事態に誰もどうすることもできなかったという。タイの赤十字のメンバーが、ニオイを抑えるEMを知っていたのが、幸運だった。29日、王室の依頼で、EMが空路で運ばれることになる。EMが散水車で撒かれることになった。実は、アメリカからも微生物による悪臭対策が提案され、EMとそれとは区別されて、実施された。結論的には、アメリカの微生物ではニオイが押さえらても、別な問題が発生したという。EMの方は、なにも問題が起きなかった。鼻をつまんで救援活動していたスタッフが鼻をつまむ必要がなくなるぐらいに効果があったそうだ。
鑑定をするために遺体を腐らせることはできない。遺体には、悪い微生物が急激に増え、ことに人間の肺を犯す微生物は遺体収容スタッフにとっては、こちらも脅威だった。使われたEMは9トンにも達した。
小田原には、栢山の報徳スイミングスクールに活性装置が置かれている。遺体収容場のニオイ消しなどに使われないことを祈りたいが、いざという時には地域のために役立つだろう。タイの国防省陸軍監査官チンナラットさんは、こう話を結んだのが印象的だった。「比嘉先生をプーケットに連れていきたい。みんなが心から感謝するだろう」と。本当に大変だったのだね。