[暮らし]脱宗教と霊感商法

newmoonakiko2007-12-23

21世紀は、宗教の時代とも言われているが、実は、既成宗教の信仰者人口は減っている。世界人口の7人に1人がカソリックらしいが、この数も年々減少しているという。アメリカでは、「ニューエイジに関するキリスト教的考察」という本も出版されて、日本でも翻訳されている。今日、統一教会などの霊感商法被害者の救援を行っている紀藤正樹弁護士の話を聞いた。今、マスコミを賑わせている「神世界」の霊感商法でも辣腕を振るっている最中だ。紀藤弁護士によれば、霊感商法による被害の金額は、30億から40億、国民生活相談所に寄せられた額は、15億から30億になるという。スピリチャルやヒーリングを否定するつもりはないし、むしろ信じているほうだが、これを金にしてしまう世界に困惑してしまう。しかし、お金を出す方も出す方だが、そこが霊感商法というものだろうか。
ヒーリング(日本では、ジョウレイ、レイキとも呼ばれる)は、イギリスでは健康保険で誰でも受けることができる。免疫力を高めるなど、その効能が科学的にも証明されている。ヒーラーは、特殊能力の持ち主というわけではなく、むしろ誰でもヒーラーになれる時代なのだと思う。そういう意味では、宗教の時代というよりも脱宗教の時代なのだろう。その反面、神も個人主義に至り、細分化され、問題は増える。この間、「観世音菩薩 ●●●子」という名刺をもらったが、これなど、その良い例だろう。みんな神や仏やヒーラーになってよい世界ができないのが不思議である。

講演会で回覧されたヒーリングサロンのチラシ。レヴェイエとは、人生そのものの回りをよくするという意味だって。