[暮らし]経験と変革

newmoonakiko2008-01-17

アメリカ大統領候補者選びの行方が日本でも話題になっている。ことに民主党「経験」のヒラリー対「変革」のオバマアメリカ初の女性大統領かアメリカ初の黒人大統領誕生なるか。いずれも、マイノリティ候補者といわれている。もっとも、本選で共和党が勝てば「アメリカ初」は夢物語となるのだが。ヒラリーの涙というのも、話題としては悪くない。もっとも、民主党政権になったら、世界はどう変わるのか、変わらないのか、本質的な論評がないのは不思議だが。
さて、わが小田原も5月に市長選だ。アメリカ大統領選と比較するのもおこがましいが、こちらも経験と変革という意味では同じ。5期目になる神奈川県県議の豊島きよし氏、元県議の山田文雄氏、2回目の挑戦になる無所属加藤けんいち氏。今のところ、この3氏だ。さて、たとえば、城下町ホールについていえば、豊島氏は推進、山田、加藤候補は、内容は違うが、見直しである。小田原は、磐石の保守地盤であり、現市長も無所属で立候補したが実質的には自民党である。問題は、豊島氏は旧民社系の民主党自民党支持者が、民主党支持にまわるのかという問題が起こる。中央は、自民対民主の政権交代でせめぎ合っているのにこの「ねじれ」は何だ。利のあるほうにつくというのが、人間の自然の成り行きと言われればそれまでだが、大多数の市民は誰が市長になったところで、別段個人の利になるわけではない。だが、このまま無関心でいると、とんでもないことになってしまうかもしれない。各候補者が、この地域にどんなビジョンを描いているのか、そこに至る手順をどのようにするか、きちんと見極めなくてはいけない。ことに年長者は次代の子供たちにどのような社会を受け継がせたいか、しっかりと考えたい。日本の場合は、マイノリティは、女性でも黒人でもなく若者なのだから。少数派であっても、未来はすべて彼らのものだ。

ところで、変革とは、獣の毛皮をむしりとることからきているという。そのエネルギーがなければ、時代はひらかれないという意味でも興味深い。

写真は、横須賀・鈴木浩之さんのコマツナ。たくましい根っこだ。